祭り

XP祭り2004に参加してきました。
って、いってもスタッフなので、いろいろあたふたで意外と落ち着けないものです。今回は司会をやらせていただきましたが、講演者が交代するときの機器接続の間を持たせることができず。次回は、コネタを用意すべしと決心する。
XPJUGスタッフによる『XPカードによるXP体験: 入門編』は、直前までのどたばたで、急遽、小井土さんにXP入門をやっていただく。その間に、鷲崎さんに発表資料を作ってもらうという、スーパー自転車操業状態でした。この生産性は、目を見張るものがありました。
そして引き続き、鷲崎さんによる『FIT による受け入れテスト』の紹介でした。正直なところ、こまごましたフィクスチャの作成部分は飛ばして、鷲崎さんが主張する「受け入れテスト駆動開発」の部分を強調してくれればいいのにと思いました。個人的には、FITは受け入れテストだけではなく、むしとコンポーネントのインタフェースを規定するのに適していると思います。
長瀬さんの「XP2004」の報告は、聞いていてつらかった。うらやましすぎます。このつらさをバネに来年は参加したいものです。Top of the Germany(だったかな)からの景色は素晴らしい。(って、そっちか。)
関さんの報告も価値あるものでした。『三年目の報告』ということですが、これまで導入初期の話はいくつか聞いていますが、このように長年適用した後の話というのはなかなか聞けません。やっぱり、XP(SCRUMの色が濃い目でしたね)は、長期間やってこそ価値が増えるものだと実感しました。とくに、顧客との信頼関係というのは、正直なかなか実現しませんので、これがクリアしているという点ですでに、成功を勝ち取っている気はしますが。
近棟さんの『アジャイル開発におけるフレームワーク設計』は、正直どこがアジャイルなのかが分かりませんでした。が、概念モデルをきっちり作っておけば、要求はあまりぶれないということを実証したという点で、これまで本などで見かけた理想像への確信が固まるよい事例になっていると思います。今回は、基幹系ということで、このような手法を取ったのが効をなしているのでしょう。フレームワークをきっちりオブジェクト指向で、概念的なオブジェクトとデータベースを1対1でマッピングというのは、つい理想的なオブジェクト指向を求める人たちにとっては受け入れがたいかもしれませんが、現実的な解なのだと思いました。この路線は、.Netのウィザードによる開発に通じるものがありますね。
倉貫さんによる『アンチプラクティス:XP導入後の落とし穴』は、さすがに内容がまとまっていました。海外で発表するということで、かなり気合を入れて準備をされたのだと思います。SAACフレームは強力ですね。ペケぴーにも取り入れたいアイデアです。これに準じて、今後の公演を組み立ててみたいです。
平鍋さんの『Agile Development Conference報告』ですが、内容はそのうち公開されるであろう資料を見てもらうとして、今回感じたのは、福井の災害のスライドの効果的な使い方です。たった2枚の写真なのですが、はじめにつかみとして使い、最後にもう一度見せて、そのときのコメントで、見ている人たちを次のステージに進ませる勇気を与える言葉付けていました。同じ2枚の写真をこうも効果的に使うとは・・・やられました。
ライトニングトークスには、7名の方が参加してくれました。
太田さん、角谷さん、懸田さん、小島さん、佐伯&中井さん、渋川さん、安井さん
みんなそれぞれプレゼン慣れ(ライトニングトークス慣れ?)しており、とても幅広く充実した内容になっていました。できれば、5分ちょっとぐらいで話が終わるようにしてくれると、ドラが叩けて、個人的にうれしいのですが・・・
劇団ペケぴーは、安井さんと2人で臨みました。打ち合わせ時間、約10分程度。基本的にぶっつけ本番、というかお互い本気モードのコーチングでした。安井さんの実際の状況を確認し、最初の悪いコーチの例は「とりあえず、話をしてね。こっちは、話さないようにさえぎるから」とだけ決め、良いコーチの例は「プロジェクト全体を見るPMが必要なので、このあたりに話が流れるように意識しよう」ぐらいしか決めれませんでした。結果、それなりの緊張感で進行できましたが、自分が舞い上がってしまい、マイクで声が拾えなかったので、後ろの人には何をしているか伝わらなかったようで、とても心残りです。