要求以上

アジャイルプロセス協議会の定例セミナー&勉強会に参加してきた。
定例セミナーは、メタボリックスの山田さん。プロジェクトを「小さな会社」というメタファを使って説明していた。いろいろと、つじつまが合わないところはあったけど、このように説明するのはよいなと思った。自分も、新入社員研修でソフトウェア開発の話をするのに、自分にとっては一般的になってしまった言葉を説明するのに苦労している。業務や、工程など。プロジェクトもそのうちのひとつだ。プロジェクトに関しては、山田さんのアイデアを拝借したいと思う。山田さんと、その後の懇親会で話す機会があり、いつ小さな会社のアイデアが浮かんだのか聞いたら、このセミナーの数時間前とのこと。本日、資料を作成したらしい。そうは思えない充実ぶりはさすがだと思う。
今回の勉強会は、見積もり契約WGが主催であった。高橋さんの説明もわかりやすく、なんとか発注側も受注側もWin-Winになる契約が一般的になってほしいと思った。ワークショップでは、アワード型の契約の評価ポイントを考えるというワークを行った。アワード型の契約というのは、作ったものが優れていたら、それを評価し、報酬を出すという契約とのこと。そして、そのワークで「要求以上のことをして、お客に喜んでもらってその分を報酬をもらう」という話が出た。どうやら他のグループでも同様の話が出ていた。自分としては、納得がいかない。余計なことをして、ムダを作ってるように感じてしまった。本来は、要求を満たすことが大事なのではないだろうか。やるべきことはやっていて、プラスアルファなのだろうが、やっぱりムダである。自分ならば、場合によってはペナルティを科すかもしれない。要求以上のことをするのではなく、要求をよりよい要求にしてから、作業するというのならば納得が出来るのだが。